blob: 0742c0d0451798e766e02863502122b08302db73 [file] [log] [blame]
//
// Licensed to the Apache Software Foundation (ASF) under one
// or more contributor license agreements. See the NOTICE file
// distributed with this work for additional information
// regarding copyright ownership. The ASF licenses this file
// to you under the Apache License, Version 2.0 (the
// "License"); you may not use this file except in compliance
// with the License. You may obtain a copy of the License at
//
// http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0
//
// Unless required by applicable law or agreed to in writing,
// software distributed under the License is distributed on an
// "AS IS" BASIS, WITHOUT WARRANTIES OR CONDITIONS OF ANY
// KIND, either express or implied. See the License for the
// specific language governing permissions and limitations
// under the License.
//
= PHPを使用するデータベース駆動型アプリケーションの作成
:jbake-type: tutorial
:jbake-tags: tutorials
:jbake-status: published
:icons: font
:syntax: true
:source-highlighter: pygments
:toc: left
:toc-title:
:description: PHPを使用するデータベース駆動型アプリケーションの作成 - Apache NetBeans
:keywords: Apache NetBeans, Tutorials, PHPを使用するデータベース駆動型アプリケーションの作成
= レッスン5: セキュリティの追加。アプリケーション・ユーザー・ログオンの実装
:jbake-type: tutorial
:jbake-tags: tutorials
:jbake-status: published
:icons: font
:syntax: true
:source-highlighter: pygments
:toc: left
:toc-title:
:description: レッスン5: セキュリティの追加。アプリケーション・ユーザー・ログオンの実装 - Apache NetBeans
:keywords: Apache NetBeans, Tutorials, レッスン5: セキュリティの追加。アプリケーション・ユーザー・ログオンの実装
1. link:wish-list-tutorial-main-page.html[+PHPを使用するデータベース駆動型アプリケーションの作成 - メイン・ページ+]
2.
データベースの作成
1. link:wish-list-lesson1.html[+MySQLデータベースの作成+]
2. link:wish-list-oracle-lesson1.html[+Oracleデータベース表の作成+]
3. link:wish-list-lesson2.html[+アプリケーションの設計。データベースからの読取り+]
4. link:wish-list-lesson3.html[+新規アプリケーション・ユーザーの作成+]
5. link:wish-list-lesson4.html[+コードの最適化+]
6.
*=> セキュリティの追加。アプリケーション・ユーザー・ログオンの実装*
7. link:wish-list-lesson6.html[+データベースへの新しいウィッシュの追加+]
8. link:wish-list-lesson7.html[+データベース内のエントリの更新および削除+]
9. link:wish-list-lesson8.html[+CSSテクノロジを使用したアプリケーションの外観の改良+]
10. link:wish-list-lesson9.html[+リモートWebサーバーへのアプリケーションのデプロイ+]
image::images/netbeans-stamp-80-74-73.png[title="このページの内容は、NetBeans IDE 7.2、7.3、7.4および8.0に適用されます"]
このレッスンでは、ウィッシャ用のログオン機能を実装します。これは次のファイルに影響します。
* ``index.php``
* ``createNewWisher.php``
* ``editWishlist.php``
* ``db.php``
ログオン機能の実装は、次の手順で構成されています。
1. <<savingWisherIDInSessionUponCreation,ウィッシャの作成時に、セッションにウィッシャのIDを保存する>>
2. <<validateWisherLogon,ウィッシュ・リストを編集しようとするユーザーがログインしていることを検証する>>
3. <<logonFromIndexPage,index.phpページからウィッシャがログオンする>>
現在のドキュメントは、PHP向けのNetBeans IDEでのCRUDアプリケーションの作成というPHPチュートリアルの一部です。
== 前のレッスンからのアプリケーション・ソース・コード
MySQLユーザー: 前のレッスンが完了した後のプロジェクトの状態を反映したソース・コードをダウンロードするには、link:https://netbeans.org/files/documents/4/1930/lesson4.zip[+ここ+]をクリックします。
Oracleデータベース・ユーザー: 前のレッスンが完了した後のプロジェクトの状態を反映したソース・コードをダウンロードするには、link:https://netbeans.org/projects/www/downloads/download/php%252Foracle-lesson4.zip[+ここ+]をクリックします。
== 作成時にセッションにウィッシャのIDを保存
link:http://us2.php.net/manual/en/ref.session.php[+セッション+]は、link:wish-list-lesson5.html#htmlForm[+HTML入力フォーム+]を使用せずに、あるページから別のページへ情報を転送する持続的記憶域です。この機能は、事前定義されたPHP配列 ``$_SESSION`` によってサポートされています。
セキュリティのために、新しいウィッシャが作成されたら、フォームに入力せずに自動的にログオンする必要があります。そのため、 ``createNewWisher.php`` ファイルを変更して、次の機能を実装する必要があります。
* データベースに新規ウィッシャを追加する。
* セッションを開く。
* ウィッシャの名前をセッションに保存する。
* ウィッシャが ``editWishList.php`` ページにリダイレクトされたときに、セッションのウィッシャの名前を転送する。
``createNewWisher.php`` ファイル内で、次の行を検索します。
[source,java]
----
WishDB::getInstance()->create_wisher($_POST["user"], $_POST["password"]);
----
そのすぐ下に、次のコード・ブロックを入力します。
[source,java]
----
session_start();
$_SESSION['user'] = $_POST['user'];
----
このコード・ブロックはセッションを開始し、これは、データを入力または取得するための ``$_SESSION`` 配列を開くことを意味します。その後、コードは ``$_SESSION`` 配列に要素を追加します。追加された要素には、値と識別子(キー)が含まれています。値は、新しく作成されたウィッシャの名前で、識別子は「user」です。その後、プログラムはウィッシャを ``editWishList.php`` ページにリダイレクトします。
== ユーザー・ログオンの検証
ユーザーが ``editWishList.php`` ページに到達すると、アプリケーションは、 ``createNewWisher.php`` ページで登録されたのと同じユーザーがページにアクセスしていることを確認する必要があります。
この機能の実装は、次の2つのステップで構成されます。
* <<retrievingUserNameFromSession,セッションからのウィッシャの名前の取得>>
* <<redirectingNotLoggedInUserToIndexPage,セッションからのウィッシャの名前の取得に失敗した場合にユーザーをindex.phpにリダイレクトする>>
=== セッションからのウィッシャの名前の取得
``editWishList.php`` PHPブロックのデフォルト・コードを次に置き換えます。
[source,java]
----
session_start();
if (array_key_exists("user", $_SESSION)) {
echo "Hello " . $_SESSION['user'];
}
----
このコード・ブロックは、データを取得するための ``$_SESSION`` 配列を開き、 ``$_SESSION`` に識別子「user」を持つ要素が含まれていることを確認します。確認が成功すると、コードは開始メッセージを出力します。
セッションが正しく実装されていることを確認するには:
1. ``createNewWisher.php`` ファイルを実行し、Jackなどの新しいウィッシャを作成します。
``editWishList.php`` が開き、「Hello Jack」と表示されます。
2. ブラウザのセッションCookieをクリアするか、またはセッションを終了して、IDEから ``editWishList.php`` を実行します。セッションを介して転送されたユーザーがいないため、
``editWishList.php`` ファイルが開き、「Hello」と表示されます。これは、未ログインおよび未登録のユーザーがウィッシュ・リストを作成したり編集できるようになるため、正しくありません。これを回避するには、ユーザーが ``index.php`` ページにリダイレクトされる必要があります。
=== ログインしていないユーザーのリダイレクト
次のコード・ブロックを ``editWishList.php`` ``if`` 節の下に追加します。
[source,java]
----
else {
header('Location: index.php');
exit;
}
----
このコードは、ユーザーをindex.phpページにリダイレクトし、PHPコードの実行を取り消します。
機能が正しく実装されたことを確認するには、 ``editWishList.php`` ファイルを実行します。 ``index.php`` ページが開く場合は正常です。
== index.phpページからのログイン
index.phpページからのログオンは、次の2つのステップで構成されます。
* <<logonForm,ユーザーの名前とパスワードをHTML入力フォームに入力し、検証のためにデータをindex.phpページに送信する>>
* <<logonValidation,ログオンを検証する>>
=== index.php上のログオン用のHTMLフォーム
``index.php`` ファイルで、次のコードを終了 ``</body>`` タグの前に入力します。
[source,xml]
----
<form name="logon" action="index.php" method="POST" >
Username: <input type="text" name="user">
Password <input type="password" name="userpassword">
<input type="submit" value="Edit My Wish List">
</form>
----
*注意: *HTMLバリデータからの警告は無視できます。
このコードは、テキスト・フィールドにユーザーの名前とパスワードを入力できるlink:wish-list-lesson3.html#htmlForm[+HTMLフォーム+]を示します。ユーザーが「Edit My Wish List」をクリックすると、データが同じindex.phpページに転送されます。
=== ログオンの検証
ログオンの検証には、次が含まれます。
* <<checkWhereUserCameFrom,ユーザーのリダイレクト元を確認する>>。
* <<verifyCredentials,ユーザーの名前とパスワードを確認する>>。
* ユーザー名をセッションに保存して、ユーザーをeditWishList.phpページにリダイレクトするか、または<<displayErrorMessage,エラー・メッセージを表示する>>。
ユーザーは、アプリケーションの開始時、 ``editWishList.php`` ページから、または名前とパスワードの入力後に<<validateWisherLogon,index.php>>ページからリダイレクトされたときに、 ``index.php`` ページにアクセスすることがあります。
最後のケースのみlink:http://www.htmlcodetutorial.com/forms/_FORM_METHOD.html[+HTMLリクエスト・メソッド+]のPOSTが使用されるため、ユーザーが ``index.php`` にアクセスしたときに、そのユーザーがどこにいたのかを常に確認することができます。
index.phpファイルで、次のコードを使用して、<?php?>ブロックをHTMLブロックの上に作成します。
[source,php]
----
<?php
require_once("Includes/db.php");
$logonSuccess = false;// verify user's credentials
if ($_SERVER['REQUEST_METHOD'] == "POST") {
$logonSuccess = (WishDB::getInstance()->verify_wisher_credentials($_POST['user'], $_POST['userpassword']));
if ($logonSuccess == true) {
session_start();
$_SESSION['user'] = $_POST['user'];
header('Location: editWishList.php');
exit;
}
}
?>
----
コード・ブロックの先頭では、 ``db.php`` ファイルを使用可能にし、 ``$logonSuccess`` 変数を値 ``false`` で初期化します。検証に成功すると、この値は ``true`` に変更されます。
ユーザーの資格を確認するコードは、最初に、リクエスト・メソッドがPOSTかどうかを確認します。リクエスト・メソッドがPOSTの場合、ユーザーは<<logonForm,ログオン・フォーム>>を送信した後にリダイレクトされます。この場合、コード・ブロックはログオン・フォームに入力された名前とパスワードを使用して ``verify_wisher_credentials`` 関数をコールします。
<<verifyWisherCredentials,次の項>>で記述する ``verify_wisher_credentials`` 関数は、<<logonForm,ログオン・フォーム>>内で送信された値とユーザーおよびパスワードが一致するレコードが、 ``wishers`` 表にあるかどうかを確認します。 ``verify_wisher_credentials`` 関数が ``true`` を返す場合、指定された名前とパスワードの組合せを持つウィッシャがデータベースに登録されます。これは、検証が成功し、 ``$logonSuccess`` の値が ``true`` に変更されることを意味します。この場合、セッションが開始し、 ``$_SESSION`` 配列が開きます。コードは ``$_SESSION`` 配列に新しい要素を追加します。この要素には、値と識別子(キー)が含まれています。値はウィッシャの名前で、識別子は「user」です。次に、ウィッシュ・リストを編集するために、コードはユーザーを ``editWishList.php`` ページにリダイレクトします。
``verify_wisher_credentials`` 関数が ``false`` を返す場合、 ``$logonSuccess`` 変数の値はfalseのままです。変数の値は、<<displayErrorMessage,エラー・メッセージの表示>>で使用されます。
=== 関数verify_wisher_credentials
ウィッシャの資格の確認を実装するには、 ``db.php`` ファイルの ``WishDB`` クラスに新しい関数を追加する必要があります。この関数は、入力パラメータとして名前とパスワードを必要とし、0または1を返します。
*MySQLデータベースの場合*、次のコード・ブロックを入力します。
[source,java]
----
public function verify_wisher_credentials ($name, $password){$name = $this->real_escape_string($name);$password = $this->real_escape_string($password);$result = $this->query("SELECT 1 FROM wishers
WHERE name = '" . $name . "' AND password = '" . $password . "'");
return $result->data_seek(0);
}
----
*Oracleデータベースの場合*、次のコード・ブロックを入力します(OCI8には ``mysql_num_rows`` と同等のものが存在しないため、このコードは ``get_wisher_id_by_name`` の変更された形式です)。
[source,java]
----
public function verify_wisher_credentials($name, $password) {
$query = "SELECT 1 FROM wishers WHERE name = :name_bv AND password = :pwd_bv";
$stid = oci_parse($this->con, $query);
oci_bind_by_name($stid, ':name_bv', $name);
oci_bind_by_name($stid, ':pwd_bv', $password);
oci_execute($stid);
//Because name is a unique value I only expect one row
$row = oci_fetch_array($stid, OCI_ASSOC);
if ($row)
return true;
else
return false;
}
----
このコード・ブロックは、問合せ `` "SELECT 1 FROM wishers WHERE Name = '" . $name . "'AND Password = '" . $password . "'"`` を実行し、指定した問合せに一致するレコードの数を返します。そのようなレコードが見つかった場合、関数は ``true`` を返します。そのようなレコードがデータベースに存在しない場合、関数は ``false`` を返します。
=== エラー・メッセージの表示
アプリケーションがエラー・メッセージを表示できるようにするには、次の<? >コード・ブロックを、 ``index.php`` のログオン・フォームの入力フィールドより下で、ボタンより上に入力します。
[source,php]
----
<?php
if ($_SERVER["REQUEST_METHOD"] == "POST") {
if (!$logonSuccess)
echo "Invalid name and/or password";
}
?>
----
このコード・ブロックは$logonSuccess変数の値を確認し、falseの場合はエラー・メッセージを表示します。
== index.phpページからのログオンのテスト
``index.php`` の最初のページでログオン機能が正しく動作することを確認するには:
1. アプリケーションを実行します。
2. ``index.php`` ページで、「Username」編集ボックスに「Tom」と入力し、「Password」編集ボックスに「Tim」と入力します。
3. Edit My Wish List」をクリックします。エラー・メッセージが表示されます(下のブラウザ・ウィンドウは幅が600pxに縮小されているため、改行がいくつか追加されています)。
image::images/incorrectNamePasswordIndex.png[]
4. Username」編集ボックスに「Tom」と入力し、「Password」編集ボックスに「tomcat」と入力します。
5. Edit My Wish List」をクリックします。editWishList.phpページが表示されます。
image::images/SuccessfulLogonOnIndexRedirectToEditWishList.png[]
== 現在のレッスン完了後のアプリケーション・ソース・コード
MySQLユーザー: このレッスンが完了した後のプロジェクトの状態を反映したソース・コードをダウンロードするには、link:https://netbeans.org/files/documents/4/1931/lesson5.zip[+ここ+]をクリックします。
Oracleデータベース・ユーザー: このレッスンが完了した後のプロジェクトの状態を反映したソース・コードをダウンロードするには、link:https://netbeans.org/projects/www/downloads/download/php%252Foracle-lesson5.zip[+ここ+]をクリックします。
== 次の手順
link:wish-list-lesson4.html[+<< 前のレッスン+]
link:wish-list-lesson6.html[+次のレッスン>>+]
link:wish-list-tutorial-main-page.html[+チュートリアルのメイン・ページに戻る+]
link:/about/contact_form.html?to=3&subject=Feedback:%20PHP%20Wish%20List%20CRUD%205:%20Implementing%20Security[+このチュートリアルに関するご意見をお寄せください+]
link:../../../community/lists/top.html[+users@php.netbeans.orgメーリング・リストに登録する+]ことによって、NetBeans IDE PHP開発機能に関するご意見やご提案を送信したり、サポートを受けたり、最新の開発情報を入手したりできます。
link:../../trails/php.html[+PHPの学習に戻る+]