blob: 8edc711c974e9b9b984691acddf89e96da64456e [file] [log] [blame]
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= PHPを使用するデータベース駆動型アプリケーションの作成
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:description: PHPを使用するデータベース駆動型アプリケーションの作成 - Apache NetBeans
:keywords: Apache NetBeans, Tutorials, PHPを使用するデータベース駆動型アプリケーションの作成
= レッスン5: セキュリティの追加。アプリケーション・ユーザー・ログオンの実装
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:description: レッスン5: セキュリティの追加。アプリケーション・ユーザー・ログオンの実装 - Apache NetBeans
:keywords: Apache NetBeans, Tutorials, レッスン5: セキュリティの追加。アプリケーション・ユーザー・ログオンの実装
このレッスンでは、ウィッシャ用のログオン機能を実装します。これは次のファイルに影響します。
* `index.php`
* `createNewWisher.php`
* `editWishlist.php`
* `db.php`
ログオン機能の実装は、次の手順で構成されています。
1. <<_saving_the_wisher_s_id_in_the_session_upon_creation,ウィッシャの作成時に、セッションにウィッシャのIDを保存する>>
2. <<_validating_user_logon,ウィッシュ・リストを編集しようとするユーザーがログインしていることを検証する>>
3. <<_html_form_for_logon_on_index_php,index.phpページからウィッシャがログオンする>>
現在のドキュメントは、PHP向けのNetBeans IDEでのCRUDアプリケーションの作成というPHPチュートリアルの一部です。
[[_application_source_code_from_the_previous_lesson]]
== 前のレッスンからのアプリケーション・ソース・コード
MySQLユーザー: 前のレッスンが完了した後のプロジェクトの状態を反映したソース・コードをダウンロードするには、link:https://netbeans.org/files/documents/4/1930/lesson4.zip[+ここ+]をクリックします。
Oracleデータベース・ユーザー: 前のレッスンが完了した後のプロジェクトの状態を反映したソース・コードをダウンロードするには、link:https://netbeans.org/projects/www/downloads/download/php%252Foracle-lesson4.zip[+ここ+]をクリックします。
[[_saving_the_wisher_s_id_in_the_session_upon_creation]]
== 作成時にセッションにウィッシャのIDを保存
link:http://us2.php.net/manual/en/ref.session.php[+セッション+]は、link:wish-list-lesson5.html#_html_form_for_logon_on_index_php[+HTML入力フォーム+]を使用せずに、あるページから別のページへ情報を転送する持続的記憶域です。この機能は、事前定義されたPHP配列 `$_SESSION` によってサポートされています。
セキュリティのために、新しいウィッシャが作成されたら、フォームに入力せずに自動的にログオンする必要があります。そのため、 `createNewWisher.php` ファイルを変更して、次の機能を実装する必要があります。
* データベースに新規ウィッシャを追加する。
* セッションを開く。
* ウィッシャの名前をセッションに保存する。
* ウィッシャが `editWishList.php` ページにリダイレクトされたときに、セッションのウィッシャの名前を転送する。
`createNewWisher.php` ファイル内で、次の行を検索します。
[source,php]
----
WishDB::getInstance()->create_wisher($_POST['user'], $_POST['password']);
----
そのすぐ下に、次のコード・ブロックを入力します。
[source,php]
----
session_start();
$_SESSION['user'] = $_POST['user'];
----
このコード・ブロックはセッションを開始し、これは、データを入力または取得するための `$_SESSION` 配列を開くことを意味します。その後、コードは `$_SESSION` 配列に要素を追加します。追加された要素には、値と識別子(キー)が含まれています。値は、新しく作成されたウィッシャの名前で、識別子は「user」です。その後、プログラムはウィッシャを `editWishList.php` ページにリダイレクトします。
[[_validating_user_logon]]
== ユーザー・ログオンの検証
ユーザーが `editWishList.php` ページに到達すると、アプリケーションは、 `createNewWisher.php` ページで登録されたのと同じユーザーがページにアクセスしていることを確認する必要があります。
この機能の実装は、次の2つのステップで構成されます。
* <<_retrieving_the_wisher_s_name_from_the_session,セッションからのウィッシャの名前の取得>>
* <<_logging_in_from_the_index_php_page,セッションからのウィッシャの名前の取得に失敗した場合にユーザーをindex.phpにリダイレクトする>>
[[_retrieving_the_wisher_s_name_from_the_session]]
=== セッションからのウィッシャの名前の取得
`editWishList.php` PHPブロックのデフォルト・コードを次に置き換えます。
[source,php]
----
session_start();
if (array_key_exists("user", $_SESSION)) {
echo "Hello " . $_SESSION['user'];
}
----
このコード・ブロックは、データを取得するための `$_SESSION` 配列を開き、 `$_SESSION` に識別子「user」を持つ要素が含まれていることを確認します。確認が成功すると、コードは開始メッセージを出力します。
セッションが正しく実装されていることを確認するには:
1. `createNewWisher.php` ファイルを実行し、Jackなどの新しいウィッシャを作成します。
`editWishList.php` が開き、「Hello Jack」と表示されます。
[start=2]
. ブラウザのセッションCookieをクリアするか、またはセッションを終了して、IDEから `editWishList.php` を実行します。セッションを介して転送されたユーザーがいないため、
`editWishList.php` ファイルが開き、「Hello」と表示されます。これは、未ログインおよび未登録のユーザーがウィッシュ・リストを作成したり編集できるようになるため、正しくありません。これを回避するには、ユーザーが `index.php` ページにリダイレクトされる必要があります。
[[_logging_in_from_the_index_php_page]]
=== ログインしていないユーザーのリダイレクト
次のコード・ブロックを `editWishList.php` `if` 節の下に追加します。
[source,php]
----
else {
header('Location: index.php');
exit;
}
----
このコードは、ユーザーをindex.phpページにリダイレクトし、PHPコードの実行を取り消します。
機能が正しく実装されたことを確認するには、 `editWishList.php` ファイルを実行します。 `index.php` ページが開く場合は正常です。
[[_html_form_for_logon_on_index_php]]
== index.phpページからのログイン
index.phpページからのログオンは、次の2つのステップで構成されます。
* <<_html_form_for_logon_on_index_php,ユーザーの名前とパスワードをHTML入力フォームに入力し、検証のためにデータをindex.phpページに送信する>>
* <<_logon_validation,ログオンを検証する>>
[[_html_form_for_logon_on_index_php]]
=== index.php上のログオン用のHTMLフォーム
`index.php` ファイルで、次のコードを終了 `</body>` タグの前に入力します。
[source,xml]
----
<form name="logon" action="index.php" method="POST" >
Username: <input type="text" name="user">
Password <input type="password" name="userpassword">
<input type="submit" value="Edit My Wish List">
</form>
----
*注意: *HTMLバリデータからの警告は無視できます。
このコードは、テキスト・フィールドにユーザーの名前とパスワードを入力できるlink:wish-list-lesson3.html#htmlForm[+HTMLフォーム+]を示します。ユーザーが「Edit My Wish List」をクリックすると、データが同じindex.phpページに転送されます。
=== ログオンの検証
ログオンの検証には、次が含まれます。
* <<_logon_validation,ユーザーのリダイレクト元を確認する>>。
* <<_logon_validation,ユーザーの名前とパスワードを確認する>>。
* ユーザー名をセッションに保存して、ユーザーをeditWishList.phpページにリダイレクトするか、または<<_logon_validation,エラー・メッセージを表示する>>。
ユーザーは、アプリケーションの開始時、 `editWishList.php` ページから、または名前とパスワードの入力後に<<_function_verify_wisher_credentials,index.php>>ページからリダイレクトされたときに、 `index.php` ページにアクセスすることがあります。
最後のケースのみlink:http://www.htmlcodetutorial.com/forms/_FORM_METHOD.html[+HTMLリクエスト・メソッド+]のPOSTが使用されるため、ユーザーが `index.php` にアクセスしたときに、そのユーザーがどこにいたのかを常に確認することができます。
index.phpファイルで、次のコードを使用して、<?php?>ブロックをHTMLブロックの上に作成します。
[source,php]
----
<?php
require_once("Includes/db.php");
$logonSuccess = false;
// verify user's credentials
if ($_SERVER['REQUEST_METHOD'] == "POST") {
$logonSuccess = (WishDB::getInstance()->verify_wisher_credentials($_POST['user'], $_POST['userpassword']));
if ($logonSuccess == true) {
session_start();
$_SESSION['user'] = $_POST['user'];
header('Location: editWishList.php');
exit;
}
}
?>
----
コード・ブロックの先頭では、 `db.php` ファイルを使用可能にし、 `$logonSuccess` 変数を値 `false` で初期化します。検証に成功すると、この値は `true` に変更されます。
ユーザーの資格を確認するコードは、最初に、リクエスト・メソッドがPOSTかどうかを確認します。リクエスト・メソッドがPOSTの場合、ユーザーは<<_html_form_for_logon_on_index_php,ログオン・フォーム>>を送信した後にリダイレクトされます。この場合、コード・ブロックはログオン・フォームに入力された名前とパスワードを使用して `verify_wisher_credentials` 関数をコールします。
<<_function_verify_wisher_credentials,次の項>>で記述する `verify_wisher_credentials` 関数は、<<_html_form_for_logon_on_index_php,ログオン・フォーム>>内で送信された値とユーザーおよびパスワードが一致するレコードが、 `wishers` 表にあるかどうかを確認します。 `verify_wisher_credentials` 関数が `true` を返す場合、指定された名前とパスワードの組合せを持つウィッシャがデータベースに登録されます。これは、検証が成功し、 `$logonSuccess` の値が `true` に変更されることを意味します。この場合、セッションが開始し、 `$_SESSION` 配列が開きます。コードは `$_SESSION` 配列に新しい要素を追加します。この要素には、値と識別子(キー)が含まれています。値はウィッシャの名前で、識別子は「user」です。次に、ウィッシュ・リストを編集するために、コードはユーザーを `editWishList.php` ページにリダイレクトします。
`verify_wisher_credentials` 関数が `false` を返す場合、 `$logonSuccess` 変数の値はfalseのままです。変数の値は、<<_displaying_error_messages,エラー・メッセージの表示>>で使用されます。
[[_function_verify_wisher_credentials]]
=== 関数verify_wisher_credentials
ウィッシャの資格の確認を実装するには、 `db.php` ファイルの `WishDB` クラスに新しい関数を追加する必要があります。この関数は、入力パラメータとして名前とパスワードを必要とし、0または1を返します。
*MySQLデータベースの場合*、次のコード・ブロックを入力します。
[source,php]
----
public function verify_wisher_credentials($name, $password) {
$name = $this->real_escape_string($name);
$password = $this->real_escape_string($password);
$result = $this->query("SELECT 1 FROM wishers WHERE name = '"
. $name . "' AND password = '" . $password . "'");
return $result->data_seek(0);
}
----
*Oracleデータベースの場合*、次のコード・ブロックを入力します(OCI8には `mysql_num_rows` と同等のものが存在しないため、このコードは `get_wisher_id_by_name` の変更された形式です)。
[source,php]
----
public function verify_wisher_credentials($name, $password) {
$query = "SELECT 1 FROM wishers WHERE name = :name_bv AND password = :pwd_bv";
$stid = oci_parse($this->con, $query);
oci_bind_by_name($stid, ':name_bv', $name);
oci_bind_by_name($stid, ':pwd_bv', $password);
oci_execute($stid);
//Because name is a unique value I only expect one row
$row = oci_fetch_array($stid, OCI_ASSOC);
if ($row)
return true;
else
return false;
}
----
このコード・ブロックは、問合せ ` "SELECT 1 FROM wishers WHERE Name = '" . $name . "'AND Password = '" . $password . "'"` を実行し、指定した問合せに一致するレコードの数を返します。そのようなレコードが見つかった場合、関数は `true` を返します。そのようなレコードがデータベースに存在しない場合、関数は `false` を返します。
[[_displaying_error_messages]]
=== エラー・メッセージの表示
アプリケーションがエラー・メッセージを表示できるようにするには、次の<? >コード・ブロックを、 `index.php` のログオン・フォームの入力フィールドより下で、ボタンより上に入力します。
[source,php]
----
<?php
if ($_SERVER['REQUEST_METHOD'] == "POST") {
if (!$logonSuccess)
echo "Invalid name and/or password";
}
?>
----
このコード・ブロックは$logonSuccess変数の値を確認し、falseの場合はエラー・メッセージを表示します。
[[_testing_the_logon_from_the_index_php_page]]
== index.phpページからのログオンのテスト
`index.php` の最初のページでログオン機能が正しく動作することを確認するには:
1. アプリケーションを実行します。
2. `index.php` ページで、「Username」編集ボックスに「Tom」と入力し、「Password」編集ボックスに「Tim」と入力します。
3. Edit My Wish List」をクリックします。エラー・メッセージが表示されます(下のブラウザ・ウィンドウは幅が600pxに縮小されているため、改行がいくつか追加されています)。
image::images/incorrectNamePasswordIndex.png[]
[start=4]
. Username」編集ボックスに「Tom」と入力し、「Password」編集ボックスに「tomcat」と入力します。
[start=5]
. Edit My Wish List」をクリックします。editWishList.phpページが表示されます。
image::images/SuccessfulLogonOnIndexRedirectToEditWishList.png[]
[[application_source_code_after_the_current_lesson_is_completed]]
== 現在のレッスン完了後のアプリケーション・ソース・コード
MySQLユーザー: このレッスンが完了した後のプロジェクトの状態を反映したソース・コードをダウンロードするには、link:https://netbeans.org/files/documents/4/1931/lesson5.zip[+ここ+]をクリックします。
Oracleデータベース・ユーザー: このレッスンが完了した後のプロジェクトの状態を反映したソース・コードをダウンロードするには、link:https://netbeans.org/projects/www/downloads/download/php%252Foracle-lesson5.zip[+ここ+]をクリックします。
[[_next_steps]]
== 次の手順
link:wish-list-lesson4.html[+<< 前のレッスン+]
link:wish-list-lesson6.html[+次のレッスン>>+]
link:wish-list-tutorial-main-page.html[+チュートリアルのメイン・ページに戻る+]
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