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= NetBeans IDEでのビジュアル・デバッガの使用
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:syntax: true
:source-highlighter: pygments
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:description: NetBeans IDEでのビジュアル・デバッガの使用 - Apache NetBeans
:keywords: Apache NetBeans, Tutorials, NetBeans IDEでのビジュアル・デバッガの使用
このドキュメントでは、ビジュアル・デバッガを使用して、GUIアプリケーション内のビジュアル要素のためのコードを見つけたり、デバッグしたりしやすくする方法について説明します。ビジュアル・デバッガは、JavaおよびJavaFX GUIアプリケーションで使用できます。
このドキュメントでは、ビジュアル・デバッガを使用してAnagram Gameサンプル・プロジェクトを調査します。このドキュメントは、アプリケーションのGUIスナップショットを作成した後、そのスナップショットを操作してソース・コードを見つけたり、イベントにリスナーを追加したり、GUIコンポーネントのイベント・ログを表示したりする方法を示します。
image::images/netbeans-stamp-80-74-73.png[title="このページの内容は、NetBeans IDE 7.2、7.3、7.4および8.0に適用されます"]
*このチュートリアルに従うには、次のソフトウェアとリソースが必要です。*
|===
|ソフトウェアまたはリソース |必須バージョン
|link:https://netbeans.org/downloads/index.html[+NetBeans IDE+] |7.2, 7.3, 7.4, 8.0
|link:http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html[+Java Development Kit (JDK)+] |バージョン7または8
|===
*JUnitについての注意。*IDEをインストールした際にJUnitライブラリがインストールされなかった場合、アプリケーションのデバッグ時に、不足するリソースを解決してJUnitをインストールするよう求めるメッセージが表示されます。
== GUIスナップショットの作成
このチュートリアルでは、新規プロジェクト・ウィザードでサンプルとして使用できる単純なGUIを備えたJavaデスクトップ・アプリケーションであるAnagram Gameサンプル・アプリケーションを使用します。プロジェクトを作成した後に、デバッグ・セッションを開始し、アプリケーションのGUIスナップショットを作成します。
1. メイン・メニューから「ファイル」>「新規プロジェクト」([Ctrl]-[Shift]-[N]、Macの場合は[⌘]-[Shift]-[N])を選択して、新規プロジェクト・ウィザードを開きます。
2. 「サンプル」>「Java」カテゴリで「Anagram Game」を選択します。「次」をクリックします。
3. プロジェクトの場所を指定します。「終了」をクリックします。
「終了」をクリックすると、IDEがプロジェクトを作成し、そのプロジェクトが「プロジェクト」ウィンドウで開きます。
. ツールバーの「デバッグ」ボタン([Ctrl]-[F5]、Macの場合は[⌘]-[F5])をクリックしてデバッグ・セッションを開始します。
または、「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクト・ノードを右クリックし、「デバッグ」を選択します。
セッションを開始すると、IDEによってAnagram Gameアプリケーションが起動され、「デバッグ」ウィンドウが表示されます。
デバッガの実行の詳細は、_NetBeans IDEによるアプリケーションの開発_link:http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=nb8000&id=NBDAG798[+Javaアプリケーション・プロジェクトの実行およびデバッグ+]を参照してください。
. メイン・メニューから「デバッグ」>「GUIスナップショットを作成」を選択します。
GUIスナップショットを作成」を選択すると、IDEによってGUIのスナップショットが作成され、そのスナップショットがメイン・ウィンドウに表示されます。
[.feature]
--
image::images/debug-fullscreen.png[role="left", link="images/debug-fullscreen.png"]
--
ビジュアル・デバッガに関するこのガイドでは、「デバッグ」ウィンドウは使用しません。
== ビジュアル・デバッガの操作
GUIスナップショットは、GUIコンポーネントのソース・コードを見つけるのに役立つ、ビジュアル・デバッグ用のツールです。GUIコンポーネントのソース・コードは見つけるのが困難な場合がありますが、このスナップショットによって、コード内を検索するのではなく、GUIに基づいてコードを見つけるための方法が提供されます。スナップショット内のコンポーネントを選択し、ポップアップ・メニューからタスクを呼び出すことにより、コンポーネントのソース・コードを表示したり、リスナーを表示したり、コンポーネントにブレークポイントを設定したりすることができます。
=== コンポーネントのソース・コードの検索
この課題は、GUIスナップショットを使用して、あるコンポーネントが宣言および定義されているソース・コード内の行に移動する方法を示します。GUIスナップショット内のコンポーネントを選択すると、ポップアップ・メニューを使用して、様々なコマンドを呼び出すことができます。
また、これらのコマンドは、コンポーネントを右クリックし、ポップアップ・メニューでコマンドを選択することによって「ナビゲータ」ウィンドウからも呼び出すことができます。
1. GUIスナップショットで、「Guess」ボタンを選択します。
スナップショット内のコンポーネントを選択すると、IDEによって、選択されたコンポーネントに関する詳細が「プロパティ」ウィンドウに表示されます。「プロパティ」ウィンドウが表示されない場合は、メイン・メニューから「ウィンドウ」>「プロパティ」を選択してウィンドウを開くことができます。
image::images/debug-snapshot.png[title="GUIスナップショット"]
また、IDEでは、コンポーネントの場所が「ナビゲータ」ウィンドウ内に階層形式で表示されます。
image::images/debug-navigator.png[title="GUIスナップショット"]
. スナップショット内の「Guess」ボタンを右クリックし、ポップアップ・メニューから「コンポーネント宣言へ移動」を選択します。
「コンポーネント宣言へ移動」を選択すると、IDEによってソース・ファイルがエディタに表示され、 ``guessButton`` が宣言されているコード内の行にカーソルが移動されます。
image::images/debug-gotodeclaration.png[title="コンポーネントが宣言されているコードの行"]
. スナップショット内の「Guess」ボタンをもう一度右クリックし、「コンポーネント・ソースへ移動」を選択します。
「コンポーネント・ソースへ移動」を選択すると、IDEによってソース・ファイルがエディタに表示され、JButtonコンポーネントのソース・コード内の行にカーソルが移動されます。
image::images/debug-gotosource.png[title="コンポーネントのソース・コードの行"]
GUIスナップショットの「階層の追加へ移動」コマンドを使用して、コンポーネントがそのコンテナに追加されているソース・コード内の行を見つけることができます。「階層の追加へ移動」コマンドはデフォルトで無効になっています。「オプション」ウィンドウでコマンドを有効にできます。
1. 「オプション」ウィンドウを開きます。
2. 「オプション」ウィンドウの「Java」カテゴリで、「Javaデバッガ」タブをクリックします。
*注意:*NetBeans IDE 7.1では、「オプション」ウィンドウの「Javaデバッガ」タブは「その他」カテゴリ内にあります。
. カテゴリ・リストの「ビジュアル・デバッグ」を選択し、「*コンポーネント階層の変更箇所をトラック*」を選択します。「OK」をクリックします。
. デバッグ・セッション(実行中の場合)を停止します。
*注意:*「オプション」ウィンドウでコマンドを有効にした後、「階層の追加へ移動」コマンドを使用できるようにするには、デバッグ・セッションを再起動して、新規のGUIスナップショットを取る必要があります。
. 新規デバッグ・セッションを開始し、GUIスナップショットを作成します。
. GUIスナップショット内のコンポーネントを右クリックし、「階層の追加へ移動」を選択します。
IDEによって、コンポーネントが追加されている行の部分のソース・コードがエディタに表示されます。
image::images/debug-hierarchy.png[title="コンポーネントがコンテナに追加されているソース・コードの行"]
=== コンポーネント・イベントの調査
この課題は、GUIスナップショットと「イベント」ウィンドウを使用してコンポーネント・イベントを調査することによって、コンポーネントのリスナーやそれらのコンポーネントによってトリガーされたイベントを見つけることができる方法を示します。
1. スナップショット内の「Guess」ボタンを右クリックし、ポップアップ・メニューから「リスナーを表示」を選択します。
「リスナーを表示」を選択すると、IDEによって「イベント」ウィンドウが表示されます。「カスタム・リスナー」ノードが展開されることが確認できます。
image::images/debug-customlisteners.png[title="コンポーネントがコンテナに追加されているソース・コードの行"]
. 「カスタム・リスナー」ノードの下にある「*com.toy.anagrams.ui.Anagrams$3*」を右クリックし、ポップアップ・メニューで「コンポーネント・ソースへ移動」を選択します。
リスナーが定義されている行の部分のソース・コードがエディタに表示されます。
. スナップショット内の空のテキスト・フィールドを選択します。
または、「ナビゲータ」ウィンドウで「 ``guessedWord`` 」テキスト・フィールドを選択できます。
このテキスト・フィールドを選択すると、「イベント」ウィンドウ内の項目が自動的に変更され、選択されたコンポーネントのリスナーが表示されます。
. 「イベント」ウィンドウで、「イベント・ログ」ノードをダブルクリックして「リスナーを選択」ウィンドウを開きます。
または、「イベント・ログ」ノードを右クリックし、ポップアップ・メニューから「ロギング・イベントを設定」を選択できます。
. ダイアログから「 ``java.awt.event.KeyListener`` 」リスナーを選択します。「OK」をクリックします。
image::images/debug-select-listener.png[title="コンポーネントがコンテナに追加されているソース・コードの行"]
このリスナーは現在、テキスト・フィールド内のキーボード・イベントを待機しています。
. Anagram Gameアプリケーションで、テキスト・フィールドに何文字か入力します。
テキスト・フィールドに文字を入力すると、そのイベントがイベント・ログに記録されます。「イベント・ログ」ノードを展開すると、各キー・ストロークがログに記録されていることが確認できます。Anagram Gameアプリケーションのテキスト・フィールドに入力するたびに、新しいイベントが表示されます。個々のイベント(たとえば、 ``keyPressed`` )を展開すると、ログ内のそのイベントのプロパティが表示されます。
image::images/debug-eventlog.png[title="コンポーネントがコンテナに追加されているソース・コードの行"]
イベントの「コール元」ノードを展開すると、そのイベントのスタック・トレースが表示されます。
このチュートリアルでは、IDEのビジュアル・デバッガの基本について紹介しました。ビジュアル・デバッガを使用すると、GUIコンポーネントのソース・コードの検索やイベントの記録を容易に行うことができます。これは、GUIアプリケーションをデバッグする際に特に便利です。
link:https://netbeans.org/about/contact_form.html?to=3&subject=Feedback:%20Using%20the%20Visual%20Debugger[+このチュートリアルに関するご意見をお寄せください+]
== 関連項目
NetBeans IDEでのJavaアプリケーションの開発およびテストの詳細は、次のリソースを参照してください。
* link:gui-functionality.html[+Java GUIビルドの概要+]
* デモ: link:debug-visual-screencast.html[+ビジュアル・デバッガの使用+]
* デモ: link:debug-multithreaded-screencast.html[+マルチスレッド・アプリケーションのデバッグ+]
* デモ: link:debug-stepinto-screencast.html[+NetBeansデバッガでの視覚的なステップ・イン・アクション+]
* デモ: link:debug-deadlock-screencast.html[+NetBeansデバッガを使用したデッドロックの検出+]
* デモ: link:debug-evaluator-screencast.html[+NetBeansデバッガのコード・スニペット評価の使用+]
* link:../../trails/java-se.html[+基本的なIDEおよびJavaプログラミングの学習+]