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<!-- -*- xhtml -*- -->
<title>NetBeans プラットフォーム 6.7: NetBeans プラットフォーム HTML エディタ</title>
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content="A short guide to using the Nodes API."/>
<!-- Copyright (c) 2009, 2010, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. -->
<!-- Use is subject to license terms.-->
</head>
<body>
<h1>NetBeans プラットフォーム HTML エディタ</h1>
<p>このチュートリアルでは、簡単な HTML エディタの作成を通して、NetBeans プラットフォームのワークフローを簡潔に紹介します。簡単ではあっても、作成する HTML エディタは、NetBeans プラットフォームが提供するインフラストラクチャーを再利用するため、非常に成熟したものになります。たとえば、コーディングを行わなくても、HTML エディタは成熟したウィンドウシステムを持ちます。このチュートリアルを終了すれば、NetBeans プラットフォーム上でアプリケーションを作成、構築、および実行する方法に関する全般的な理解が得られます。</p>
<p>このチュートリアルを終了したら、<a href="https://netbeans.org/kb/trails/platform_ja.html">NetBeans プラットフォームの学習</a>のチュートリアルに進むことができます。学習の各チュートリアルは、さまざまな種類のアプリケーションに利用できる NetBeans API を幅広く網羅しています。このチュートリアルを省略し、「Hello World」アプリケーションを作成しないで学習のチュートリアルに進んでもかまいません。</p>
<p><b class="notes">注:</b> このドキュメントでは NetBeans IDE 6.7 リリースを使用します。これ以前のバージョンを使用している場合、<a href="61/nbm-htmleditor_ja.html">このドキュメントの 6.1 バージョン</a>を参照してください。NetBeans プラットフォームをはじめて使用する場合、このチュートリアルを進める前に「<a href="nbm-quick-start_ja.html">NetBeans プラットフォームのクイックスタート</a>」を確認することをお勧めします。NetBeans プラットフォームアプリケーションを作成する方法を学習する代わりに、NetBeans プラグインを作成する方法を学習する場合は、「<a href="nbm-google_ja.html">NetBeans プラグインクイックスタート</a>」を参照してください。</p>
<p><b>目次</b></p>
<p><img src="../../images/articles/69/netbeans-stamp7-8-9.png" class="stamp" width="114" height="114" alt="このページの内容は NetBeans IDE 6.5、6.7、および 6.8 が対象です" title="このページの内容は NetBeans IDE 6.5、6.7、および 6.8 が対象です" /></p>
<ul class="toc">
<li><a href="#generating">スケルトンアプリケーションの生成</a></li>
<li><a href="#tweakingthemenuitems">ユーザーインタフェースの調整</a></li>
<li><a href="#tweakingthewindowlayout">ウィンドウレイアウトの調整</a></li>
<li><a href="#tweakingthefavorites">「お気に入り」ウィンドウの調整</a></li>
<li><a href="#runningtheapplication">アプリケーションの実行</a></li>
<li><a href="#distributingtheapplication">アプリケーションの配布</a>
<ul>
<li><a href="#zip">ZIP ファイルを使用した HTML エディタの配布</a></li>
<li><a href="#webstart">共有の NetBeans Web Start リポジトリからの HTML エディタの配布</a></li>
</ul>
</li>
</ul>
<p><b>このチュートリアルを行うには、次の表に示すソフトウェアおよびリソースが必要です。</b></p>
<table>
<tbody>
<tr>
<th class="tblheader" scope="col">ソフトウェアまたはリソース</th>
<th class="tblheader" scope="col">必須バージョン</th>
</tr>
<tr>
<td class="tbltd1"><a href="https://netbeans.org/downloads/index.html">NetBeans IDE</a></td>
<td class="tbltd1">version 6.7 以上</td>
</tr>
<tr>
<td class="tbltd1"><a href="http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp">Java Developer Kit (JDK)</a></td>
<td class="tbltd1">version 6 または<br/>version 5</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p class="tips">トラブルシューティングのために、<a href="http://plugins.netbeans.org/PluginPortal/faces/PluginDetailPage.jsp?pluginid=6635">完了したサンプルをダウンロード</a>してソースを調べることもできます (任意)。</p>
<p>このチュートリアルの最後で、次のような HTML エディタができます。</p>
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/html-editor-65.png" alt="最終 HTML エディタ" /></p>
<p><b class="notes">注: </b>非常に簡単なデモアプリケーションですが、おもちゃではありません。コード補完、妥当性検査、事前定義済みの HTML スニペットなどの機能を備えた、HTML ページの簡単な編集をサポートする<i>実際</i>のプログラムです。</p>
<p>このチュートリアルで作成する HTML エディタは、「NetBeans プラットフォーム上」に構築されるリッチクライアントアプリケーションです。これは IDE のコア、つまり NetBeans プラットフォームがアプリケーションのベースになることを意味しています。<i></i>NetBeans プラットフォーム上で必要なモジュールを追加し、IDE には必要だがアプリケーションでは必要のないモジュールを除外します。ここでは、NetBeans プラットフォームに追加される、ベースである IDE モジュールの一部が表示されます。</p>
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/diagram.png" alt="NetBeans プラットフォームアプリケーションの構造" /></p>
<p>この HTML エディタを作成するということは、アプリケーションスケルトンを生成するということです。必要ないモジュールとユーザーインタフェース項目を除外し、IDE の起動時にデフォルトで開くウィンドウとして「お気に入り」ウィンドウを設定します。これらのアクティビティーはすべて、IDE のユーザーインタフェース要素でサポートされています。 </p>
<p>NetBeans プラットフォーム上に各種機能を備えたアプリケーションを構築する、より正確には<em>アセンブル</em>することが、いかに単純で簡単であるかを自分で体験できます。最後に、WebStart を使用して簡単にダウンロードおよび起動できる最終製品の作成方法が表示されます。
</p>
<p><b class="notes">注:</b> それが単体の製品であっても、このチュートリアルのために NetBeans プラットフォームを別途ダウンロードする必要はありません。IDE でリッチクライアントアプリケーションを開発したあとで、アプリケーションにとって不要な IDE 特有のモジュールを除外します。</p>
<!-- ===================================================================================== -->
<h2 class="tutorial"><a name="generating"></a>スケルトンアプリケーションの生成</h2>
<p>NetBeans プラットフォーム上にアプリケーションを作成するときは、まず NetBeans プラットフォームアプリケーションプロジェクトを作成します。デフォルトの NetBeans プラットフォームアプリケーションプロジェクトには、NetBeans IDE に含まれている<i>すべて</i>のモジュールだけでなく、NetBeans プラットフォームに含まれている<i>すべて</i>のモジュールも含まれます。これらのモジュールのすべてが必要ではないため、必要のないものを除外します。</p>
<ol>
<li>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) ウィザードを使用して、次に示すように、「NetBeans モジュール」カテゴリのテンプレートから「NetBeans プラットフォームアプリケーション」プロジェクトを作成します。
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/new-nb-app-wiz-65.png" alt="新規プロジェクトウィザード" /></p>
<p>「次へ」をクリックし、NetBeans プラットフォームアプリケーションプロジェクトの名前を「NetBeansHTMLEditor」にします。「完了」をクリックします。</p></li>
<li>プロジェクトノードを右クリックして「プロパティー」を選択し、NetBeans プラットフォームアプリケーションの「プロジェクトプロパティー」ダイアログでいくつかの変更を行います。
<ul><li>「構築」パネルで「スタンドアロンアプリケーションを作成」ラジオボタンがクリックされていることを確認し、NetBeans プラットフォーム上のリッチクライアントアプリケーションにすることを指定します。
<p>実行可能アプリケーションのブランド名を確認し、タイトルバーのアプリケーションタイトルを次のように変更します。</p>
<img src="../../images/tutorials/htmleditor/html-editor-prop-1-65.png" alt="アプリケーションパネル" /></li>
<li>「スプラッシュ画面」パネルで、次に示すように、アプリケーションのスプラッシュ画面、進捗バーのブランディングを提供できることを確認します。<img src="../../images/tutorials/htmleditor/html-editor-prop-2-65.png" alt="「スプラッシュ画面」パネル" />
<p><b class="notes">注:</b> スプラッシュ画面がない場合は、<a href="../images/tutorials/htmleditor/splash.gif">これ</a>を使用してください。</p>.
</li></ul></li>
<li>「プロジェクトプロパティー」ダイアログの「ライブラリ」パネルに、「クラスタ」が一覧表示されます。クラスタとは、関連するモジュールの集合のことです。ここで選択する必要のあるクラスタは、次に示すように、<tt>ide11</tt><tt>platform11</tt> のみです。
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/libraries-cust-1.png" alt="アプリケーションパネル" /></p>
<p>次に、「解決」ボタンをクリックすると、アプリケーションの一部として選択したモジュールによって必要とされる一連のモジュールに、必要なモジュールが追加されます。「解決」ボタンが消え、エラーを示す赤いメッセージがなくなります。</p>
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/libraries-cust-2.png" alt="アプリケーションパネル" /></p>
</li>
</ol>
<p>これで HTML エディタに関連する NetBeans モジュールのサブセットができました。ただし、今あるモジュールは必要ですが、これらのモジュールにあるユーザーインタフェース要素すべてが必要というわけではありません。次の節では、特に、作成する HTML エディタに対する、ユーザーインタフェースの調整と、ウィンドウレイアウトのカスタマイズを行います。</p>
<!-- ===================================================================================== -->
<h2 class="tutorial"><a name="tweakingthemenuitems"></a>ユーザーインタフェースの調整</h2>
<p>選択したモジュールにあるユーザーインタフェースの多くを、保持したり拒否したりできます。たとえば、HTML エディタでは、「ツール」メニュー以下の項目の一部またはすべてはおそらく必要ありません。同様に、必要ないツールバーやツールバーボタンがある場合もあります。この節では、特定のリッチクライアントアプリケーションに有用なものだけ残すように、IDE のユーザーインタフェースを削除します。</p>
<ol><li>NetBeans プラットフォームアプリケーションプロジェクトを展開し、次に示すように、「モジュール」ノードを右クリックして「新規を追加」を選択します。
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/add-module-61.png" alt="コンテキスト内のこのレイヤー" /></p>
<p>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) ウィザードが表示されます。プロジェクトの名前を <tt>BrandingModule</tt> にして、「次へ」をクリックします。</p></li>
<li>「コードベース名」フィールドに「<tt>org.netbeans.brandingmodule</tt>」と入力します。</li>
<li>「XML レイヤーを生成」を選択し、「完了」をクリックします。</li>
<li>ブランドモジュールで、<tt>layer.xml</tt> ノードを展開します。2 つのサブノードが展開されます。
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/expanded-xml-layer-61.png" alt="XML レイヤーファイルを展開" /></p></li>
<li><tt>&lt;コンテキスト内のこのレイヤー&gt;</tt> ノードには、すべてのモジュールがレイヤーで登録する、すべてのフォルダおよびファイルがマージされた状態で表示されます。項目を除外するには、次に示すように、その項目を右クリックして「削除」を選択します。
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/this-layer-in-context-61.png" alt="コンテキスト内のこのレイヤー" /></p>
<p>次に、IDE ではモジュールの <tt>layer.xml</tt> ファイルにタグが追加されます。そのファイルにより、モジュールがインストールされるときに、削除した項目が非表示になります。たとえば、<tt>「Menu Bar/Edit」</tt>を右クリックすると、HTML エディタに必要のないメニュー項目を「編集」メニューから削除できます。これにより、<tt>layer.xml</tt> ファイルに次のようなスニペットを生成します。</p>
<pre class="examplecode">&lt;folder name=&quot;Menu&quot;&gt;
&lt;folder name=&quot;Edit&quot;&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-editor-MainMenuAction$StartMacroRecordingAction.instance_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-editor-MainMenuAction$StopMacroRecordingAction.instance_hidden&quot;/&gt;
&lt;/folder&gt;
&lt;/folder&gt;</pre>
<p>
前のスニペットの結果、ほかのモジュールによって提供された <tt>Start Macro Recording</tt> および <tt>Stop Macro Recording</tt> アクションが、ブランドモジュールによってメニューから削除されます。それらをふたたび表示するには、<tt>layer.xml</tt> ファイルから上部のタグを削除するだけです。</p></li>
<li>前の手段で説明されている方式を使用して、必要な数のツールバー、ツールバーのボタン、メニュー、およびメニュー項目を非表示にします。この段階を終了したら、<tt>layer.xml</tt> ファイルを確認します。これを行うと、削除した項目に応じて、次のようなものが表示されるはずです。
<pre>&lt;?xml version=&quot;1.0&quot; encoding=&quot;UTF-8&quot;?&gt;
&lt;!DOCTYPE filesystem PUBLIC &quot;-//NetBeans//DTD Filesystem 1.1//EN&quot; &quot;https://netbeans.org/dtds/filesystem-1_1.dtd&quot;&gt;
&lt;filesystem&gt;
&lt;folder name=&quot;Menu&quot;&gt;
&lt;file name=&quot;BuildProject_hidden&quot;/&gt;
&lt;folder name=&quot;File&quot;&gt;
&lt;file name=&quot;Separator2.instance_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;SeparatorNew.instance_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;SeparatorOpen.instance_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-project-ui-CloseProject.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-project-ui-CustomizeProject.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-project-ui-NewFile.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-project-ui-NewProject.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-project-ui-OpenProject.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-project-ui-RecentProjects.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-project-ui-SetMainProject.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-project-ui-groups-GroupsMenu.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;/folder&gt;
&lt;file name=&quot;Refactoring_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;RunProject_hidden&quot;/&gt;
&lt;folder name=&quot;Window&quot;&gt;
&lt;file name=&quot;ViewRuntimeTabAction.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-project-ui-logical-tab-action.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;file name=&quot;org-netbeans-modules-project-ui-physical-tab-action.shadow_hidden&quot;/&gt;
&lt;/folder&gt;
&lt;/folder&gt;
&lt;/filesystem&gt;</pre>
</li>
</ol>
<!-- ===================================================================================== -->
<h2 class="tutorial"><a name="tweakingthewindowlayout"></a>ウィンドウレイアウトの調整</h2>
<p>
<tt>&lt;コンテキスト内のこのレイヤー&gt;</tt> ノードを使用して、既存の項目を削除するだけではなく、それらの内容を変更することもできます。たとえば、HTML エディタは HTML ファイルを対象とします。したがって、Java ソースファイルやプロジェクトにも使用する通常の IDE とは異なり、初期レイアウトに「<tt>お気に入り</tt>」ウィンドウを表示することは理にかなっています。
</p>
<p>
ウィンドウレイアウトの定義も、このレイヤーにファイルとして記述され、<tt>Windows2</tt> フォルダにすべて格納されます。<tt>Windows2</tt> フォルダ内のファイルは、<a href="http://bits.netbeans.org/dev/javadoc/org-openide-windows/org/openide/windows/doc-files/api.html">ウィンドウシステム API</a> によって定義された、擬似的に読解可能な XML ファイルです。これらはかなり複雑です。ただし次に示すように、HTML エディタのためにはこれらを完全に理解する必要はありません。
</p>
<ol><li>ブランドモジュールの <tt>&lt;コンテキスト内のこのレイヤー&gt;</tt> ノードで、次に強調表示されている「favorites.settings」および「favorites.wstcref」という名前の 2 ファイルについて、<tt>Windows2/Components</tt> および <tt>Windows2/Modes</tt> を確認します。
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/find-favorites2-61.png" alt="「お気に入り」ウィンドウの検索" /></p>
<p>
最初のファイルはコンポーネントがどのように見えるか、またどのように作成されるかを定義します。これは変更する必要がないので、このファイルは編集する必要はありません。2 番目のファイルは目的に関わるファイルです。その内容は次のようになっています。
</p>
<pre class="examplecode">
&lt;tc-ref version=&quot;2.0&quot;&gt;
&lt;module name=&quot;org.netbeans.modules.favorites/1&quot; spec=&quot;1.1&quot; /&gt;
&lt;tc-id id=&quot;favorites&quot; /&gt;
&lt;state opened=&quot;false&quot; /&gt;
&lt;/tc-ref&gt;</pre>
</li>
<li>この XML のほとんどの意味がわからないとしても、ほかのドキュメントを読まずに理解できる箇所が 1 行だけあります。<tt>false</tt><tt>true</tt> に変更すると、そのコンポーネントをデフォルトで開くことができます。これをやってみましょう。</li>
<li>
同様に、「コンポーネントパレット」をデフォルトで開くように <tt>CommonPalette.wstcref</tt> ファイルを変更できます。</li>
</ol>
<p>これで、ブランドモジュールに新しいファイルが含まれていることが表示されます。変更したファイルそれぞれに一つです。実際には、これらのファイルは前の手順で検出したファイルをオーバーライドします。これらは、モジュールの <tt>layer.xml</tt> ファイルに自動的に登録されます。</p>
<!-- ===================================================================================== -->
<h2 class="tutorial"><a name="tweakingthefavorites"></a>「お気に入り」ウィンドウの調整</h2>
<p>
「ファイル」ウィンドウに表示される、NetBeans プラットフォームアプリケーションプロジェクトの <tt>branding</tt> フォルダのサブフォルダでは、NetBeans のソースで定義された文字列をオーバーライドできます。この節では、「お気に入り」ウィンドウで使用されるラベルを定義する文字列をオーバーライドします。たとえば、特に HTML ファイル用にそのウィンドウを使用するため、「お気に入り」ラベルを「HTML ファイル」に変更します。
</p>
<ol><li>「ファイル」ウィンドウを開いて NetBeans プラットフォームアプリケーションプロジェクトの <tt>branding</tt> フォルダを展開します。</li>
<li><tt>branding/modules</tt> 内に新しいフォルダ構造を作成します。IDE では、フォルダを右クリックし、「新規」&gt;「その他」を選択して「その他」カテゴリからフォルダを選択することで、フォルダを作成できます。新しいフォルダに <tt>org-netbeans-modules-favorites.jar</tt> という名前を付けます。そのフォルダ内に、<tt>org/netbeans/modules/favorites</tt> のフォルダ構造を作成します。最終フォルダ、つまり <tt>favorites</tt> 内に、新しい <tt>Bundle.properties</tt> ファイルを作成します。
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/favorites-branding-61a.png" alt="「お気に入り」ウィンドウのブランディング" /></p>
<p>このフォルダ構造とプロパティーファイルは、「お気に入り」ウィンドウに関係する NetBeans のソースのフォルダ構造と一致します。</p></li>
<li>次のスクリーンショットに示す文字列を追加し、「お気に入り」ウィンドウのソース内の一致するプロパティーファイルで定義されている同じ文字列をオーバーライドします。
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/favorites-branding-61b.png" alt="「お気に入り」ウィンドウのブランディング" /></p>
<p>この手順を簡素化するには、前に定義した文字列をコピー&ペーストします。</p>
<pre>Favorites=HTML ファイル
ACT_AddOnFavoritesNode=HTML ファイルを検索(&amp;F)
ACT_Remove=HTML ファイルの一覧から削除(&amp;R)
ACT_View=HTML ファイル
ACT_Select=HTML ファイル
ACT_Select_Main_Menu=HTML ファイルの一覧から選択
# JFileChooser
CTL_DialogTitle=HTML ファイルの一覧に追加
CTL_ApproveButtonText=追加
ERR_FileDoesNotExist={0} が存在しません。
ERR_FileDoesNotExistDlgTitle=HTML ファイルの一覧に追加
MSG_NodeNotFound=HTML ファイルの一覧にドキュメントノードは見つかりませんでした。</pre></li>
</ol>
<p>あとでアプリケーションを起動すると、「お気に入り」ウィンドウのテキストとラベルが、前述の一覧のように変更されていることがわかります。これは、NetBeans プラットフォームからコンポーネントを取得し、必要に合わせてブランディングできることを示しています。</p>
<!-- ===================================================================================== -->
<h2 class="tutorial"><a name="runningtheapplication"></a>アプリケーションの実行</h2>
<p>
アプリケーションの実行は、プロジェクトノードを右クリックしてメニュー項目を選択するのと同じくらい簡単です。
</p>
<ol>
<li>アプリケーションのプロジェクトノードを右クリックし、「すべてを削除して構築」を選択します。</li>
<li>アプリケーションのプロジェクトノードを右クリックし、「実行」を選択します。</li>
<li>アプリケーションが配備されたら、「お気に入り」ウィンドウ内を右クリックし、HTML ファイルを含むフォルダを選択します。次に、次に示すように、HTML ファイルを開くことができます。
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/html-editor-65.png" alt="HTML ファイルを開く" /></p></li>
</ol>
<p>これで、Java コードを 1 行も入力せずに、完全で機能的な HTML エディタを作成できました。</p>
<!-- ===================================================================================== -->
<!-- ===================================================================================== -->
<h2 class="tutorial"><a name="distributingtheapplication"></a>アプリケーションの配布</h2>
<p>
アプリケーションの配布用として、2 つの方法のうち 1 つを選択します。アプリケーションの制御をできるだけ維持する場合、Web 経由でアプリケーションを配布する Web Start (JNLP) を使用します。このシナリオでは、アプリケーションをアップデートする場合は、ローカルで作業し、エンドユーザーにアップデートについて知らせます。エンドユーザーが次回 Web からアプリケーションを起動するときに、自動的に使用可能になります。または、アプリケーションを含む ZIP ファイルを配布します。エンドユーザーは、ローカルで利用できるアプリケーションを入手できます。次に説明するアップデート機構を使用して、アップデートおよび新しい機能を配布します。</p>
<h3 class="tutorial"><a name="zip"></a>ZIP ファイルを使用したアプリケーションの配布</h3>
<p> アプリケーションを拡張可能にするには、ユーザーにアプリケーションの機能を拡張するためのモジュールをインストールさせる必要があります。これを行うため、アプリケーションはすでにプラグインマネージャーをバンドルしています。
</p>
<ol>
<li>「ツール」&gt;「プラグイン」メニュー項目を選択し、HTML エディタで役立つプラグインをいくつかインストールします。<a href="http://plugins.netbeans.org/PluginPortal/">プラグインポータル</a>を参照し、適切なものをいくつか検索します。これも、エンドユーザーがアプリケーションのローカルインストールを更新する方法です。</li>
<li>アプリケーションのプロジェクトノードを右クリックし、「配布用 ZIP を構築」を選択します。</li>
<li><tt>dist</tt> フォルダ (「ファイル」ウィンドウに表示される) で、展開可能な ZIP ファイルとその内容を確認できるはずです。
<p><img src="../../images/tutorials/htmleditor/unzipped-app-61.png" alt="生成された ZIP ファイル" /></p>
<p><b class="notes">注:</b> アプリケーションの起動ツールは、前に示すように、<tt>bin</tt> フォルダに作成されます。</p></li>
</ol>
<!-- ======================================================================================== -->
<h3><a name="webstart"></a>共有の NetBeans Web Start リポジトリからの HTML エディタの配布</h3>
<p>
ZIP ファイルを配布する代わりに、「JNLP アプリケーションを実行」を使用してアプリケーションを最初に起動するときに生成される <tt>master.jnlp</tt> ファイルを調整して、Web Start による配布を準備してみましょう。作業を行なっていても、まだ配布の準備は整っていません。少なくとも、情報セクションを変更して、より良い説明やアイコンを提供する必要があります。</p>
<p>
標準 JNLP インフラストラクチャーに対するほかの変更は、www.netbeans.org での共有 JNLP リポジトリの使用です。デフォルトでは、スイート用に生成される JNLP アプリケーションには、常に、そのすべてのモジュールと依存するすべてのモジュールが含まれます。これはイントラネットでの使用時に便利な場合もありますが、幅広くインターネットで使用する場合には、やや実用性に欠けることがあります。インターネットの場合、NetBeans プラットフォームに構築されたすべてのアプリケーションは、NetBeans モジュールの 1 つのリポジトリを参照するほうがよいでしょう。これは、そのようなモジュールは共有されるため、何度もダウンロードする必要がないからです。
</p>
<p>
NetBeans 6.1 にはそのようなリポジトリがあります。NetBeans IDE のすべてのモジュールは含まれていませんが、HTML エディタのような IDE 以外のアプリケーションを作成するのに十分なものが含まれています。リポジトリを使用するには、正しい URL を追加して、<tt>platform.properties</tt> を変更するだけです。
</p>
<pre class="examplecode">
# netbeans.org の共通のリポジトリからライブラリを共有
# この URL は release65 JNLP ファイル専用:
jnlp.platform.codebase=http://bits.netbeans.org/6.5/jnlp/
</pre>
<p>
アプリケーションが JNLP アプリケーションとして起動されるとすぐに、すべての共有プラグインモジュールが netbeans.org から読み込まれ、同様のアプリケーション間で共有されます。</p>
<!--========================================================================================-->
<p></p>
<div class="feedback-box"><a href="https://netbeans.org/about/contact_form.html?to=3&amp;subject=Feedback:%20NetBeans%20Platform%20Quick%20Start%20Tutorial">ご意見をお寄せください</a></div>
<!--========================================================================================-->
<h2><a name="nextsteps"></a>関連項目</h2>
<p>これで、NetBeans の HTML エディタのチュートリアルは終わりです。NetBeans プラットフォームでのアプリケーションの作成と開発の詳細については、次のリソースを参照してください。</p>
<ul>
<li><a href="https://netbeans.org/kb/trails/platform_ja.html">その他の関連チュートリアル</a></li>
<li><a href="https://netbeans.org/download/dev/javadoc/">NetBeans API Javadoc</a></li>
</ul>
<!-- ======================================================================================== -->
</body>
</html>